2004年09月08日

指標狙い

重要な経済指標の発表直後、値が急激に一方向に進みつづけることがある。このような値動きを利用するのが、「指標狙い」と呼ばれる。

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方法は極めて単純。
指標発表直後に値が跳んだ方向にポジションをとるだけ。
複数の指標が発表された後などは、発表内容がまちまちで方向が定まらずに乱高下することもあるが、そういう場合を除けば、かなり低いリスクで短時間に大きな利益を上げることができる。
いや、「できていた」と書いたほうが良いかもしれない。
というのも、この手法はスリッページの無いことが保証されていなければ機能しない。すくなくともリスクを低く抑えることができない。
かつては、CMSはスリッページが無いことをポリシーとして掲げていた。スリッページの無いことは取引コストの軽減につながるので、それを謳うことに集客効果があったからだろう。多少のスリッページなら業者側が負担していても大きな問題にはなっていなかったのだろうが、指標狙いが広く用いられるようになったからか、あるいは外為市場自体が指標に大きく反応するようになってしまったからか、急変時のスリッページの補填が大きなコストとしてのしかかってきたのであろう。急変時にはスリッページもあり得るということになってしまった。今までは、一瞬にして含み益を出すことも可能だったのであるが、それも今となっては過去の話。
指標狙いは葬り去られてしまった。

ところが、それだけでは話が終わらない。
成り行き注文なら再クォートされるので、とんでもない値を提示されれば拒否すれば良いだけの話なのだが、ストップオーダーを置いていた場合には、とんでもない値で約定されるということが起きるようになった。
指値を保証しないのだから当然とも思われるが、注文がtriggerされてから約定されるまでに一時間もかかるというケースが発生しては、単なるスリッページとして片付けることは難しい。実際にこのような目に遭われた方々はクレームをいれているようだが、今のところ、スリッページという説明しか受けていない模様。個人的には、スリッページ無しのポリシーが撤回された時点で指標狙いはやめているので実害は被っていないのであるが、全くの他人事でもない。
と言うのも、今は確かに指標狙いはしていないのであるが、指標発表前にそれまで持っていた全ポジションを一旦仕切るということもしていない。発表内容次第では大幅なゲインを獲得できるかもしれないのだから、それを放棄するのはもったいないというのがその理由。発表後に逆行したとしてもタイトストップをセットしておけばいいではないかと思っていたのだが、こうした考え自体、本質的に指標狙いである。今のところ実害は被っていないが、指値が保証されない以上、タイトストップも意味が無いということになる。
ということで、指標発表前に一旦仕切るということを考えなければならなくなってしまった。
急変時にはスリッページもあり得るというのが業界の趨勢であるようなので、せめてスリッページが穏やかな業者に移るべきなのだろうか…

posted by spotter at 10:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 手法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
リンクさせてもらいました。

自分は指標時はできるだけはずすようにしてますが、
ポジもったまま突入のときもありますね。
指標狙いのみに絞った注文はどうかと思いますが、
すでに持ってたポジにたいしてまで不可解な約定がされるのはどうかと思いますね。

大きく動くとチャートも崩れてしまうのであんまり好きじゃないですが、
稼げることもあるのもたしかなんですよねぇ…
Posted by S.B.T. at 2004年09月08日 12:16
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